大阪でお会いすることを楽しみにしております!
公益社団法人日本補綴歯科学会第131回学術大会
大会長 窪木 拓男
岡山大学学術研究院医歯薬学域 インプラント再生補綴学分野 |
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公益社団法人日本補綴歯科学会(JPS)においては、第39代理事長に昭和大学の馬場一美教授が就任され、産学連携や学術連携、新しい専門医制度の構築が強く押し進められております。この度、私が第131回学術大会長に推挙され、2022年 7月15日(金)~17日(日)の3日間、大阪国際会議場にて本学術大会を開催させていただくことになりました。本会は、全国から、補綴歯科医学や補綴歯科医療の臨床、研究、教育に携わる歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士など多職種の会員の参加が見込まれており、最新の臨床的知見や学術情報の交換の場となるよう、学術委員会を中心に素晴らしい企画がなされており、今からわくわくしているところです。また、一般市民に補綴(ほてつ)という名前を広く知っていただくための市民フォーラムが、社会連携委員会のご尽力により電子ツールを応用したスタイルで刷新予定です。
今回の学術大会は、テーマに「補綴の未来、歯科の未来。Society 5.0に向けたイノベーションの創出」を掲げており、産業革命以来の大きな進歩であるデジタル技術の歯科補綴臨床における応用が爆発的に進展しつつある記念すべきタイミングでの開催となります。特に、歯科医療機関における口腔内スキャナー等のデジタルインフラの構築に向けて、アカデミアと産業界が協力し合って情報提供することは大きな意義があり、デジタル技術や医療機器開発、創薬開発を中心に先進的な学術プログラムが提供される予定です。デジタル技術の導入においては、これまで本学会が培ってきたアナログ技術をデジタルで置き換えるというよりも、何がデジタル技術で可能になるのかという面に焦点を当てるべきと考えます。その意味で、今回の大会はそろそろ地に足が付いてきたデジタル技術が学べる学会になるものと期待します。
さらに、本学術大会期間中(2022年 7月16日)に、日本補綴歯科学会と日本臨床歯科学会(SJCD)が連携協定を締結します。日本の口腔リハビリテーションを支えてきた両組織がこのタイミングで学術大会の共同開催をすることになったと言えます。したがって、臨床面でもフレッシュな情報提供がなされ、まさに産臨学が久しぶりに顔を合わせるエポックメイキングな学会になるものと期待を差し上げているところです。また、若手の先生達の要望に答える形で、臨床手技を具体的に習得することができる実習付きハンズオンセミナー;「磁性アタッチメントを習得する〜技工操作から取り付けまで〜」、「包括的補綴歯科治療に必須なペリオドンタルプラスティックサージェリー」、「オープンシステムを利用したRPDのCAD設計とワークフロー」、「口腔内スキャナーIOSとデジタルワークフロー」、「口腔機能測定から食事指導へ」などを企画しています。また、Lunch & Learning(シングルセルバイオロジー)、Meet the Expert(JPS、SJCDのエキスパートとの少人数のランチョンセミナー)など全く新しい企画を導入致します。これらについては、参加者が追加有料セミナーとして公募されます。参加枠が限られており、先着順となりますのでご注意をお願い致します。
一方、これまでの、第129回、第130回におきましてはコロナ禍でもあり、完全Web開催としてきましたが、第131回は基本的に現地開催とWeb配信を併用するハイブリッド開催となります。変異株の感染にも留意すべきタイミングですが、ぜひ可能でしたら現地にいらして頂き、永らく十分なディスカッションができておりません学術研究発表を行って頂きたく存じます。
第131回学術大会を、万国博覧会開催を目前にした大阪で開催できますこと、大会長として大変光栄に存じております。現在のところ、演題登録開始は1月7日、締め切りは2月11日を予定しております。課題口演、一般口演、ポスター発表、専門医申請のためのケースプレゼンテーションなど、コロナ禍に負けない多数の演題登録をお待ちしております。