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日本補綴歯科学会について
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理事長からの挨拶

歯科の基盤を支え,創る補綴の矜持
     この度2017年―2018年期の理事長を拝命しました.本学会は1933年に発足し,歯学,歯科医療の中核をなす学術団体として今日に到っており,これは歴代の会長・理事長を始め多くの会員諸氏の尽力によって,成し遂げられたものです.その賜物が, Journal of Prosthodontic Research (JPR)が2015年からThomson Reuter のJournal Citation Reports (JCR)に収載され,2014年のImpact Factor は1.547,2015年は1.693,2016年には実に2.561に達していることです.これは世界の補綴の中でも,日本のすべての学術領域においても誇れるものです.
     今回理事長を2年間務めさせていただくのに,以下の言葉を用意し,運営できればと思っております.

公益社団法人
日本補綴歯科学会
理事長  市川 哲雄
補綴の矜持
     この言葉は,我々が先輩諸氏から綿々と受け継いできた口腔の形態と機能の最終責任を持つのは補綴であり我々であるという信念から発したものです.口腔衛生管理,歯列管理,口腔機能管理をトータル的に考えられるのは補綴です.少子高齢化になればなるほど,会員は誇りと責任を持って自らの臨床技術向上と学術を発展・深化して,国民の健康の向上に還元しなければなりません.その環境作りをするのが学会であります.そのための学術大会企画と学術誌発行,情報発信と提言等を行っていきたいと思います.
     また矜持の証であり,懸案でもある広告開示可能な専門医あるいは同等な専門医の価値作りを一歩でも進めたいと思います.専門医に対する公正かつ厳格な制度設計と履行,会員のスキルアップ,補綴の意義の浸透,会員確保を持って専門医の問題に活路を開きたいと考えております.
Innovation &Traditional
     Industry Ⅳを例にDigital prosthodonticsといわれる新しい診断,治療技術開発を進めていく(臨床Innovation)と同時に,基盤となる教育・研修・専門医関連コンテンツ,用語,ガイドラインを整備(Traditional;残すべき技術の選択)しつつ,学術活動を進めていきたいと考えております.また,我々の様々な基準,研究成果が,日々の臨床で使われるような働きかけ,診療報酬に反映されるように努力していきたいと思います.
Global & Regional
     これまでの国際的活動をより推し進めていくと同時に,JPRの価値を定着させ,JPRという名刺を持ってJPSの国際的プレゼンスを高めていきたいと考えます(Global).国際的活動を含め,学会の学術活動,試みを全ての施設,支部,会員に行き渡らせ(Regional),乖離がないように会員への還元を行うともに会員確保,会員の輪の拡大につなげていきたいと思います.
Macro & Micro
     各人の多様性と階層性を認め合いながら,補綴という領域の臨床と学問を進めていきたいと思います.この裏返しになりやすい「臨床と研究の乖離」,「大学人と開業医との乖離」,「補綴と関連領域の乖離」がないように,常に補綴の本質を踏まえながら,委員会活動を連携させていきたいと考えます.

     ガバナンスという言葉がよく言われ,リ-ダーシップやトップダウンの運営を指すのでしょうが,ボトムアップがあればこそ,グッドガバナンスです.会員の皆様のご忌憚のない意見とご支援,ご協力があってこそです.2年間よろしくお願いいたします.