公益社団法人日本補綴歯科学会 第129回学術大会
The 129th Annual Meeting of the Japan Prosthodontic Society
The 129th Annual Meeting of the Japan Prosthodontic Society
古谷野 潔(九州大)
二宮 利治(九州大)
本特別講演では,九州大学が世界に誇る大規模コホート研究である久山町研究の代表研究者である二宮利治先生をお招きして,長期に渡る大規模コホート研究の成果をご紹介いただき,認知症予防における食事ならびに歯科治療の重要性についてお話しいただきます.これらの研究成果を基盤に補綴歯科の意義を再考する機会としていただきたいと思います.
日本学術会議主催(後援:日本生命科学アカデミー),日本補綴歯科学会共催
※メインシンポジウムのみの聴講を希望される方は参加費無料です.
丹沢 秀樹(千葉大)
古谷野 潔(九州大)
朝田 芳信(鶴見大)
市川 哲雄(徳島大)
馬場 一美(昭和大)
窪木 拓男(岡山大)
本シンポジウムは,日本学術会議歯学委員会と本学会の共催シンポジウムです.高齢者の健康長寿に結びつける食(力)を考える場合に,ただ高齢者の咀嚼能力だけを捉えるのではなく,小児,成人,高齢者という各世代通しての口腔の健康,口腔機能の育成・維持・回復を考えていく必要があります.こうした幅広い視点の中で食力を回復し健康長寿をもたらす補綴歯科の貢献の学術的意義について議論します.
馬場 俊輔(大歯大)
関根 秀志(東歯大)
正木 千尋(九歯大)
阪本 貴司(関西支部)
西村 正宏(鹿児島大)
(公益社団法人日本口腔インプラント学会共催)
インプラントの不具合症例が増えつつあるなか,インプラントを撤去せざるを得ない症例も,ある一定程度含まれている.このような現状からインプラントの撤去を余儀なくされる症例についての撤去基準が論じられているものの,インプラント撤去後の補綴装置の選択基準は十分な議論がない状態である.これまでのインプラント撤去基準を整理するとともに,撤去後の欠損に対する補綴装置を用いたリカバリーについて論じてもらい,その際の選択基準とノウハウについても展開してもらうこととする.
菅沼 岳史(昭和大)
西山 暁(医歯大)
小見山 道(日大松戸)
山口 泰彦(北海道大)
(一般社団法人日本顎関節学会共催)
咬合異常が顎関節症の原因であるというエビデンスは過去に考えられていたほど強くないとされており,顎関節症患者で観察される咬合異常の一部は原因ではなく,顎関節症のさまざまな病態によって下顎位が変化し,その結果,二次的に生じている咬合異常が多く存在しているといえる.ここでは,顎関節症の初期治療として咬合治療を選択するべきではないという最近の考え方をもとに顎関節症の咬合治療の在り方を考える.
疋田 一洋(北医療大)
中村 隆志(大手前短期大)
堀田 康弘(昭和大)
高橋 英和(医歯大)
木村 健二(東関東支部)
(一般社団法人日本デジタル歯科学会共催)
補綴臨床の現場でデジタルデンティストリーが拡大する中,次の大きなブレイクスルーとして口腔内スキャナーの普及が期待され,次々と新しい製品がリリースされている.本シンポジウムでは,それぞれの製品にどのような特徴があるのか,どのような原理で精密に口腔内の三次元情報をスキャンするのか,そして,ラボサイドにとって有効なデータとは何かなど,口腔内スキャナーを臨床現場で最大限に活用するための必須情報を確認したい.
馬場 俊輔(大歯大)
近藤 尚知(岩手医大)
鮎川 保則(九州大)
船登 彰芳(関西支部)
宮本 洋二(徳島大)
(公益社団法人日本口腔インプラント学会共催)
骨補填材は,インプラント治療の骨増生手術の際に用いられているが,近年までインプラント治療に適応可能なものが販売されていなかったのが現状である.そのような状況下,昨今,インプラント治療への適応が承認された骨補填材が製造販売されるようになり,その効能・効果が注目されている.本シンポジウムでは,これまで適応外使用として利用されてきた骨補填材と,新規に適応が承認された骨補填材の現状での安全性ならびに効果を報告し,原料や構造の違いに起因する,ハンドリングと使用方法の特徴についても言及する.
佐々木啓一(東北大)
山下秀一郎(東歯大)
山下秀一郎(東歯大)
小出 馨(日歯大新潟)
澁川 義幸(東歯大)
(特定非営利活動法人日本顎咬合学会共催)
咬合の再構成を行う際には,臼歯部咬合支持の残り方によって付与する咬合の考え方は異なるが,その多くで咬合挙上が必要となる.このような場合に,経験則をもとに暫間補綴装置を用いた顎位の回復が一般的な考え方であり,何を基準に新たな顎位を設定したのかについての客観性は乏しい.本企画では咬合高径をテーマに,2名の補綴専門医と生理学者を交えて,臨床と基礎の両面から議論したい.
大久保力廣(鶴見大)
田中 譲治(東関東支部)
金澤 学(医歯大)
中居 伸行(関西支部)
永田 省藏(九州支部)
インプラントオーバーデンチャー(IOD)については,即時荷重,各種アタッチメント,ミニインプラントなど新しいソリューションが登場し,臨床データも蓄積されている.一方でIOD には,上顎と下顎の相違,埋入本数,インプラントの連結や非連結,緩圧と非緩圧等,さまざまな考え方が混在している.そこで,本シンポジウムではIOD に関する最新のエビデンスを整理し, IOD の設計,術式,アタッチメントセレクション等についての指針を示したい.
谷田部 優(東京支部)
山下秀一郎(東歯大)
兒玉 直紀(岡山大)
倉嶋 敏明(関越支部)
日比 英晴(名古屋大)
(特定非営利活動法人日本顎咬合学会共催)
過度な咬合平面の乱れや顎位の大きな変化は欠損修復処置を困難にさせ,高齢になるほど治療介入が難しくなる場合が少なくない.本セッションでは,さまざまな立場での豊富な臨床経験をお持ちの先生がたにご登壇いただき,欠損を伴う患者の咬合再構成に対する臨床的な考え方と対処について症例を交えてそれぞれの視点から紹介していただく.
正木 千尋(九歯大)
横山紗和子(昭和大)
丸尾勝一郎(東京支部)
新保 秀仁(鶴見大)
植松 厚夫(東京支部)
(一般社団法人日本デジタル歯科学会共催)
補綴歯科治療においては,口腔内スキャナーからCAD/CAM 補綴に至るまでのデジタルワークフローが確立されつつある.デジタル技術を用いることで,治療がシンプルになり,より精度の高い治療が可能となる一方,いまだにアナログ技術が必要なステップも存在するのが現状である.本シンポジウムでは補綴歯科治療におけるデジタルワークフローについて,現時点での到達点を考えるとともに,残された問題点やその解決策について議論したい.
河相 安彦(日大松戸)
渡邉 恵(徳島大)
角谷 真一(中国・四国支部)
菅 武雄(鶴見大)
糸田 昌隆(大歯大)
(一般社団法人日本老年歯科医学会共催)
既に超高齢社会となったわが国では,今後も要介護高齢者の人口が増加し続けると予想され,在宅での歯科治療のニーズがますます高まると考えられる.これまでの訪問歯科診療は口腔清掃と義歯が中心であったが,今後は多様化する個々の症例に対応する知識と技術が求められる.本セッションでは,訪問歯科診療における補綴歯科の臨床決断と治療の進め方についてエキスパートの先生方にお話しいただく.
江草 宏(東北大)
西村 正宏(鹿児島大)
石川 邦夫(九州大)
岸田 晶夫(医歯大)
山田 将博(東北大)
再生歯科治療の実現を考えた場合,細胞移植を伴う治療アプローチには高コストの問題がついて回る.近年,生体材料にバイオミメティクス等の機能を付与することで,『in situ』(本来の場所=欠損部位)に患者の幹細胞を集積させ,組織再生を成し遂げようとするアプローチが盛んになっている.本シンポジウムでは,新たな補綴歯科治療を創出する技術イノベーションをin situ 組織再生法の視点から考えてみたい.
細川 隆司(九歯大)
三浦 宏之(医歯大)
伴 清治(愛院大)
山下 恒彦(関西支部)
小濱 忠一(東北・北海道支部)
(一般社団法人日本デジタル歯科学会共催)
(一般社団法人日本歯科審美学会共催)
近年,セラミックス系CAD/CAM マテリアルとしてジルコニアが多く使用されるようになってきたが,本当に理想的なマテリアルと言えるのであろうか?本シンポジウムではまずセラミックス材料に関する理工学的性質を整理していただくとともに,歯科医師あるいは歯科技工士の立場からみたCAD/CAM マテリアルの選択基準について,3 名のエキスパートの先生方を演者に迎え,さまざまな角度から議論したい.
川添 堯彬(大歯大)
赤川 安正(昭和大)
小嶺 祐子(厚生労働省)
田地 豪(広島大)
堀口 逸子(東京理科大)
小畑 真(北海道大)
赤川 安正(昭和大)
河相 安彦(日大松戸)
飯沼 利光(日本大)
古屋 純一(昭和大)
隅田 由香(医歯大)
補綴歯科専門医として求められている包括能力および資質,いわゆるコンピテンスについては教育問題検討委員会で検討が重ねられている.同時に,食力の回復に必要な口腔の形態,機能および審美回復等の支援に必要な技能とコミュニケーション能力を臨床現場の実践から多角的に探る必要もある.本研修は専門医として具備すべきコンピテンス1・2・3 にフォーカスをあて臨床を通したコンセンサスを模索することを目的としている.そこで,2 名の講師の方々に日常の臨床を通して実践しているコンピテンスとコンピテンシーを考察していただき,補綴歯科専門医としてこれらの能力を如何に身につけるべきかを理解することを目指したい.
佐藤 裕二(昭和大)
山森 徹雄(奥羽大)
上田 貴之(東歯大)
小林 琢也(岩手医大)
岡本 和彦(明海大)
平成28 年度歯科疾患実態調査によれば,65 歳以上の喪失歯所有者率はいまだ高い傾向にある.超高齢社会を迎えた日本においては,健康長寿を達成する上で有床義歯治療の役割がより重要になっているといえる.本セミナーでは,3 名の先生方に超高齢社会における有床義歯治療の意義と,臨床現場で役立つポイントについて解説していただく予定である.
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