倫理綱領

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支部長会

2008年6月6日制定

社団法人日本補綴歯科学会(以下、本学会)は、歯科補綴学に関する学理およびその応用についての研究発表、知識の交換、会員相互および内外の関連学会との連携協力等を行うことにより、歯科補綴学の進歩普及を図るとともにわが国の学術の発展に寄与し、もって国民の健康福祉の向上に貢献することを目的とする。この目的を実現するための諸活動を行うにあたっては、本学会の会員は以下の倫理綱領を遵守しなければならない。

(社会的責任)
1 本学会会員は、日頃より培った歯科補綴学および補綴歯科治療に関する専門知識や技術を生かし、人類の健康増進ならびに社会福祉の向上に貢献する責任を有する。

(社会的規範・法律の遵守)
2 本学会会員は、補綴歯科治療の公共性を重んじ、医療を通じて社会に奉仕するとともに法律を遵守し、社会に不利益となる事態の発生を未然に防ぐよう努める。

(品位の保持と人格の向上)
3 本学会会員は、品位と信用を重んじ、自らの社会的責任を自覚し、教養を深め、人格を高めるよう努力する。

(生涯学習)
4 本学会会員は、生涯にわたって学習を続ける精神を保ち、常に最新の歯科補綴学および補綴歯科治療の知識と技術の習得に努める。

(患者の利益の尊重)
5 本学会会員は、補綴歯科治療を受ける患者に対して治療内容について十分に説明するとともに、患者の自己決定権を尊重し、患者の利益を最優先しながら最良の補綴歯科治療を安全かつ公平に行う。

(情報公開)
6 本学会会員の携わる研究、臨床、教育ならびに学会活動に関する情報を国民に積極的に公開し、もって国民の歯科補綴学および補綴歯科治療に対する理解を深め、本学会に対する国民の信頼と尊敬が得られるよう努める。


(国際貢献)

7 本学会会員は、世界の医療の現況を鑑み、海外の専門組織と協調し、医療・福祉が十分にて供されていない人々や国々に対して歯科補綴学および補綴歯科臨床の発展を援助し、その向上に貢献する。

(環境整備)
8 本学会会員は、適切な補綴歯科治療の実施のために周辺の医療環境を整備し、医療機器の厳格な管理と適正な利用に努める。また、責任ある研究の実施と不正行為の防止のために、自らの研究を健全に行うに足る環境を整える。

(研究活動)
9 本学会会員は、調査・研究の実施、研究費の使用、および研究成果の発表にあたっては、本学会定款、規程、規則および細則を遵守する。調査・研究データや論文のねつ造、改ざん、盗用、二重投稿などの不正行為を行ってはならない。

(守秘義務)
10 本学会会員は、研究あるいは臨床を通して患者や被験者から知りえた個人情報については、これを厳重に管理し、患者や被験者のプライバシーや人格、人権を侵害することのないよう、最大限の配慮がなされなければならない。

(差別の排除)
11 本学会会員は、研究、臨床、教育、ならびに学会活動において、性別、年齢、社会的地位、経済的状況、身体的・精神的状況、思想、宗教、人種などによって個人を差別せず、公平に対応しなければならない。

(利益相反)
12 本学会会員は、自らの研究、臨床、教育、ならびに学会活動の遂行に際して、直接間接を問わずそれらの遂行に影響を与えることを意図した不当な利益供与を受けてはならない。

(附則)
13 この倫理綱領は、2008年6月6日より施行する。