公益社団法人日本補綴歯科学会 第127回学術大会
The 127th Annual Meeting of the Japan Prosthodontic Society

プログラム・日程表

※座長、シンポジスト、講師、日程は変更の可能性があります。

特別講演6月16日(土)13:00~14:00(60分)

「医療と融合するウエアラブルエレクトロニクスの現在と未来」
【企画趣旨】
 生体機能研究は今新たな躍進の時代を迎えている。電子が示す現象を利用した電子部品や素子に関する技術として始まったエレクトロニクスは今や巨大なクラウドを形成し、ビッグデータをどう取り扱うかが一つの焦点になっている。ウエアラブルエレクトロニクスの中でも生体とのインターフェースとなる生体プローブはこのような巨大なシステムの感覚器受容体として作用し、これまで我々が正確に認識・評価できなかった生体情報を高精度・高速・大量に集積することを可能にしつつある。本特別講演は、医療との密接な融合を始めているこの領域の第一人者である染谷教授にウエアラブルエレクトロニクスの現在、未来、そして戦略を語って頂く機会として企画した。
座長:皆木 省吾(岡山大)
講師:染谷 隆夫(東京大)

海外特別講演(同時通訳あり)6月16日(土)14:10~15:10(60分)

「Implications and considerations for prosthodontic therapy in the aging population.」
座長:馬場 一美(昭和大)
講師:Sreenivas Koka(University of California, Los Angeles)

The Pacific Coast Society for Prosthodontics (PCSP) 国際シンポジウム(同時通訳あり)6月16日(土)9:00~10:30(90分)

座長:若林 則幸(医歯大)
山下 恒彦(関西支部)
シンポジスト:David Guichet(PCSP)
Jacinthe Paquette(PCSP)

シンポジウム16月16日(土)10:10~11:40(90分)

「超高齢社会で求められる補綴歯科治療」
【企画趣旨】
 超高齢社会での補綴治療の方針は、従来の外来中心の考え方と同じでよいのだろうか。訪問診療や要介護者の補綴治療を行う機会も増え、患者のニーズも以前より多岐にわたるようになった。そのような背景の元に、超高齢社会で求められる補綴治療について、補綴装置の設計方針や管理方法も含めて考えたい。
座長:市川 哲雄(徳島大)
上田 貴之(東歯大)
シンポジスト:須貝 昭弘(神奈川県)
糸田 昌隆(大歯大)
上田 貴之(東歯大)

シンポジウム26月16日(土)13:00~14:00(60分)

「睡眠時無呼吸症とは?−知っておくべき基本的知識と歯科医師の果たす役割について−」
【企画趣旨】
 近年、いわゆる睡眠障害が注目されるようになってきており、とりわけ睡眠中に無呼吸を断続的に繰り返す睡眠時無呼吸症は、さまざまな全身性疾患のトリガーとなるだけでなく、交通事故などの重大な社会問題との関連も高く急速に関心が高まっている。その症状としては睡眠中のいびきや無呼吸、日中の眠気が挙げられるが、その原因は様々である。今回は、医師、歯科医師の先生を講師としてお招きし、それぞれの立場から睡眠時無呼吸症の特徴や治療方法についてお話していただく。
座長:鱒見 進一(九歯大)
小川  匠(鶴見大)
シンポジスト:山内 基雄(奈良県立医科大)
犬飼 周佑(医歯大)

シンポジウム36月17日(日)9:00~10:30(90分)

「歯科用CAD/CAMテクノロジーの最前線」
【企画趣旨】
 CAD/CAM技術が歯科補綴分野で実用化されるようになってから、加工が困難とされてきたジルコニアを代表とする多くの高品質材料が幅広い臨床現場で応用されるようになった。これは今まで歯科用の加工技術として鋳造歯冠修復に依存してきた歯科補綴分野においては革新的な変革であり、この潮流は様々な補綴物の製作技術に影響を及ぼし、現在もCAD/CAM用の機器や材料は日進月歩の進化をとげている。
 そこで本シンポジウムにおいては、日本の歯科CAD/CAM分野において創成期から研究開発を先導されている二名の先生をお招きし、ジルコニアを中心としたCAD/CAM用歯科材料と歯科用CAD/CAM機器の最新情報と今後の展望を解説していただく。
座長:末瀬 一彦(大歯大)
疋田 一洋(北医療大)
シンポジスト:伴  清治(愛院大)
宮崎  隆(昭和大)

シンポジウム46月17日(日)9:00~10:30(90分)

「補綴治療に求められる骨質を科学する」
【企画趣旨】
 加齢とともに個体差が大きくなるのが高齢者の特徴であり、顎骨についても例外ではない。従来、補綴あるいはインプラント臨床では、術者は経験則から骨質の個体差に対応してきたと思われる。近年、骨の研究は目覚ましい発展を遂げており、特に補綴歯科医が理解すべき骨質についての新たな知見や議論は絶えない。本企画を機会に、補綴治療に要する骨質について科学的に整理し、今後歯科補綴学が取り組むべき骨研究のビジョンを描きたい。
座長:江草  宏(東北大)
澤瀬  隆(長崎大)
シンポジスト:黒嶋伸一郎(長崎大)
網塚 憲生(北海道大)
中野 貴由(大阪大)

シンポジウム56月17日(日)10:40~12:10(90分)

「接着技術を活用した補綴歯科治療の最前線と未来への展望」
【企画趣旨】
 補綴歯科治療における「接着技法」に関する最新情報を確認する。ターゲットとなる補綴治療は接着ブリッジ、CAD/CAM冠、ジルコニアやファイバーを用いた補綴装置、支台築造法であり、これらの臨床におけるポイントからその根拠となる研究を解説する。さらに、「接着歯学」の未来について探求し、議論する。
座長:矢谷 博文(大阪大)
佐藤  亨(東歯大)
シンポジスト:小峰  太(日本大)
新谷 明一(日歯大)
峯  篤史(大阪大)

シンポジウム66月17日(日)10:40~12:10(90分)

「集学的観点からインプラント治療を考える」
【企画趣旨】
 補綴主導型インプラント治療という概念があるが、歯周病専門医や口腔外科専門医と比較して、補綴医は骨造成等の手術に習熟していないため、補綴医が最も補綴学的に適切でない位置にインプラントを植立しているという意見がある。また、長期メンテナンスの知識と手技を最も豊富に有しているのはおそらく歯周病専門医である。さらに、補綴医がもっと活躍すると思われるインプラントの咬合については明確なエビデンスはなく、逆に考えると咬合に関しては明確なエビデンスなく治療を進めても、現状で十分に長期にインプラントが生存しているともいえる。このような中で、インプラント治療において補綴医が果たす重要な役割について議論したい。
座長:武田 孝之(東京支部)
鮎川 保則(九州大)
シンポジスト:正木 千尋(九歯大)
湯浅慶一郎(東京支部)
辻  光弘(中国・四国支部)

臨床リレーセッション16月16日(土)14:10~15:10(60分)

「インプラント治療における Digital Dentistry の現状と今後」
【企画趣旨】
 歯科領域のデジタル化が進む現在、操作性や精度が増した口腔内スキャナーの応用と光造形模型の製作から咬合器装着に至るまでの総合的なシステムが構築されてきている。その結果、インプラント治療においては、診査・診断から埋入手術、上部構造製作までを全てデジタル化することも可能になってきた。また、CAD/CAM により審美性に優れたジルコニア資材の使用が可能となり、補綴物のコストダウン、その精度の高さから調整が最小限で済むことも大きなメリットといえる。一方、歯科医師、技工士に求められるスキルは変わらず、高品質な補綴物の完成には、知識と技術のアナログ要素も必要であり、見極めが今後の重要な課題の一つといえる。
座長:松下 恭之(九州大)
横山紗和子(昭和大)
講師:小濱 忠一(東北・北海道支部)
十河 厚志(大阪府)

臨床リレーセッション2(専門医研修単位認定セミナー)6月16日(土)15:30~17:30(120分)

「有床義歯の臨床を深める
 -軟質リラインとノンメタルクラスプデンチャー、短縮歯列への補綴介入のdecision making-」

【企画趣旨】
 有床義歯による補綴治療は、少数歯欠損から無歯顎までの幅広い欠損を対象とし、患者の全身と口腔状態ならびに多様なニーズを考慮した上で、治療介入の有無を決定し、材料の選択、補綴装置の設計と製作、術後のメンテナンスを行う必要がある。本セッションでは、有床義歯治療に関連して注目されているトピックスとして、軟質リラインとノンメタルクラスプデンチャーを取り上げ, 日々の臨床に直接役立つ情報を整理して提供する。これに加え、大臼歯の遊離端欠損(短縮歯列)への補綴治療のdecision makingについて近年の臨床研究からのエビデンスをもとに再考してみたい。
座長:大川 周治(明海大)
笛木 賢治(医歯大)
講師:谷田部 優(東京支部)
村田比呂司(長崎大)
笛木 賢治(医歯大)

臨床スキルアップセミナー6月16日(土)10:40~11:40(60分)

「インプラント補綴を成功に導くための要件」
【企画趣旨】
 インプラント補綴の成功には、インプラント体の埋入位置と方向、アバットメントの選択、上部構造の材料とデザイン、付与する咬合等が絡まっており、上部構造装着後のメンテナンスも大きく影響していることは知られている。最近では骨増生等を伴う埋入術式や、清掃性・機能性に配慮した上部構造の形態に対しても、確実な知識とスキルが要求されるようになってきている。そこで、本セミナーでは、お二人の先生からインプラント補綴を成功に導くための基本的な知識と具体的な方法を伝授していただくとともに、臨床の現場で役立つノウハウをお示しいただくこととする。
座長:馬場 俊輔(大歯大)
佐藤 博信(福歯大)
講師:山下 潤朗(福歯大)
関根 秀志(奥羽大)

研究教育セミナー6月16日(土)16:30~17:30(60分)

「質の高い臨床研究を目指して」
【企画趣旨】
 私たちが日常的に行っている研究領域において、統計は必要不可欠なツールであり、研究デザインの立案は統計学的な検討に基づき行われるべきである。しかしながら、学会発表や研究論文の中には正確な知識を持たないことに起因する不適切な統計方法の解釈が散見される。
 今回は、これから臨床研究に取り組んでいきたいと考えている会員を対象に、池邉一典先生には観察(縦断)研究について、河相安彦先生にはランダム化比較研究について、これまでの豊富な経験をもとに質の高い臨床研究を遂行するためのポイント(研究デザイン、プロトコル作成、実施、データ解析、論文執筆、査読への対応)をお話していただく。
座長:津賀 一弘(広島大)
槙原 絵理(九歯大)
講師:池邉 一典(大阪大)
河相 安彦(日大松戸)

歯科医療安全対策推進セッション6月15日(金)17:00~18:30(90分)

「補綴診療で知っておくべき院内感染対策」
【企画趣旨】
 近年、歯科医療における院内感染対策は国民の大きな関心事となっており、厚生労働省および歯科業界においても、継続的かつ徹底的に取り組むべき課題との認識が高まっている。特に、補綴治療は歯の切削や口腔内からの補綴装置の出し入れを頻繁に行う医療行為であるため、潜在する院内感染の問題点を理解した徹底的な取り組みが重要である。本企画を機会に、補綴診療で知っておくべき院内感染対策を整理し、今後本学会が取り組むべき院内感染予防対策の啓発に繋げたい。
座長:二川 浩樹(広島大)
山田 将博(東北大)
講師:山口 聖士(厚生労働省医政局歯科保健課)
須貝 辰生(日本歯科器械工業協同組合)
大西 正和(関西支部)

専門医研修会(専門医研修単位認定セミナー)6月17日(日)13:20~15:20(120分)

「S(E)OAPで解決する有床義歯のプロブレム」
【企画趣旨】
 患者中心の医療におけるプロブレムの解決は患者の主訴を聴取し、その解決を何よりも優先に考えるべきである。有床義歯のプロブレムは多種多様で、その解決は困難を極めることがあるが、解決の基本は医療面接により患者の主訴と情報を聞き出し(S)、それに基づく適切な検査を行い(E)、検査結果の記録(O)を踏まえた適切な診断・評価を行い(A)、治療計画を立案(P)することに集約される。本研修会は有床義歯のプロブレムをS(E)OAPとプロブレムリストを用いた解決の基本を再考し、この思考過程を専門医として修得、熟知することを目的としている。
座長:河相 安彦(日大松戸)
村田比呂司(長崎大)
講師:大久保力廣(鶴見大)
横山 敦郎(北海道大)
水口 俊介(医歯大)
松丸 悠一(日大松戸)

委員会セミナー(国際渉外委員会)6月17日(日)9:00~10:00(60分)

「海外留学支援セミナー —どうすれば海外の大学、研究機関で仕事ができるか?—」
【企画趣旨】
 JPRに高いインパクトファクターが付与された現在、海外の研究者や臨床医と対等に競い合うことがごく普通に求められている。若手の学会員からは『海外で一度は仕事をしてみたい』という声を聞くが、その多くは単なる願望に止まっていて、具体的なロードマップが描けていないことが多い。本企画では、様々なパターンで海外に出て仕事をし、教育を受けた経験がある先生方にご登壇いただき、個別の事例についてお話を伺うとともに、パネルディスカッションでは、学会が目指すグローバル化への対応や今後の取り組みについても併せて紹介し、議論したい。また、可能であれば、シンポジウム終了後に国際渉外委員による個別相談や要望受付の時間を設けたい。
座長:細川 隆司(九歯大)
隅田 由香(医歯大)
講師:秋山謙太郎(岡山大)
近藤 祐介(九歯大)
松香 芳三(徳島大)
有馬 太郎(北海道大)

委員会セミナー(ガイドライン委員会)6月17日(日)10:10~11:10(60分)

「診療ガイドラインを補綴臨床に活かす」
【企画趣旨】
 診療ガイドラインは、患者と医療者を支援することを目的として、科学的根拠に基づき、系統的な手法により作成された推奨を含む文章である。これまで本学会では数多くの補綴関連の診療ガイドラインの他に、ポジションペーパー及びテクニカルアプレイザル等を作成してきた。
 本シンポジウムでは、診療ガイドラインを補綴臨床に活かすために補綴関連の診療ガイドラインについて網羅的に紹介すると共に、直近に公開された「接着ブリッジのガイドライン 改訂版」と「ブラキシズムの診療ガイドライン 睡眠時ブラキシズム患者に対する各種の検査について」を臨床にどう活かすかについて解説する。さらに、総合討論ならびに会場内アンケートによって学会員が診療ガイドラインに期待するところを探る。
座長:小野 高裕(新潟大)
會田 英紀(北医療大)
講師:小野 高裕(新潟大)
松浦 尚志(福歯大)
水口  一(岡山大)

委員会セミナー(研究企画推進委員会、第二特命委員会、学術委員会)6月17日(日)11:20~12:20(60分)

「地域包括ケアシステムにおける医療、介護、生活支援連携のあり方 —歯科関連専門職の役割と課題—」
【企画趣旨】
 わが国では、地域における「医療や介護サービスの供給提供体制の統合(integrated care)」を目指した地域包括ケアシステムの構築が推進されている。ただし、このシステムは「すべての住民が住み慣れた地域で終生、生活を継続できるコミュニティを基盤とした支援の仕組み(community-based care)」という、いわゆる自助・互助だけでなく、共助という概念を用いて説明される。本講演では、医療・介護を巡る政策動向を踏まえて、地域包括ケアシステムの概念を紹介し、今後のサービス提供体制と歯科関連専門職を含むヘルスケア専門職の役割について展望したい。
座長:窪木 拓男(岡山大)
服部 佳功(東北大)
講師:筒井 孝子(兵庫県立医大)

日中韓セミナー6月16日(土)15:20~16:20(60分)

「日中韓国際セッション —アジアにおける補綴治療の最前線(仮題)」
【企画趣旨】
 第5回 Biennial Joint Congress of CPS-JPS-KAP(日中韓合同補綴学会)が中国、温州市で開催され、その各国代表役員会において、隔年で開催されている日中韓合同補綴学会が開催されない年にも3カ国の代表による小規模な国際セッションをそれぞれの国の学術大会で併催し、毎年友好を深めてはどうかという意見が出された。まずは2018年に日本(岡山)でやってもらえないかという提案が中国、韓国からなされたため、それを受ける形で、本企画を立案した。各国から推薦された演者1名ずつ、計3名の講演を予定している。使用言語は、質疑応答も含め英語のみとする予定である。
座長:小見山 道(日大松戸)
Kung-Rock Kwon(KAP)
Yongsheng Zhou(CPS)
講師:金澤  学(JPS)
Jongyub Kim(KAP)
Yongsheng Zhou(CPS)

ハンズオンセミナー16月16日(土)9:00~10:00(60分)
10:40~11:40(60分)

「口腔内スキャナーの実践」
【企画趣旨】
 最近は様々な口腔内スキャナーが開発され、スキャナーの大きさ、計測精度、スピード、カラー情報の取得などに改良が行われ、性能が著しく向上し、患者や術者にとってさらに使用しやすく、臨床現場で有益かつ信頼性のある機器となっている。
 本学会では第126回学術大会において口腔内スキャナーのハンズオンセミナーを開催し多くの参加者に実践していただいた。そこで今回も本学会賛助会員の協力を得て、さらに進化した最新の口腔内スキャナーを実際に体感し、それぞれの口腔内スキャナーの特徴や使用方法について理解を深めていただく。
講師:疋田 一洋(北医療大)
協賛企業:株式会社ジーシー、スリーエムジャパン株式会社、株式会社松風、株式会社モリタ、株式会社ヨシダ
(五十音順)

ハンズオンセミナー26月16日(土)9:00~10:00(60分)
10:40~11:40(60分)

「咀嚼機能検査の活用」
【企画趣旨】
 治療効果を客観的に評価し、患者さんに呈示する医療が求められており、歯科医療の主な目的が咀嚼機能の回復と維持であることから、咀嚼機能を客観的に評価し、患者さんに呈示する検査の活用が必要となる。
 演者らは、臨床応用できる咀嚼機能検査法を開発した結果、有床義歯装着者に対し、先進医療を経て「有床義歯咀嚼機能検査」として平成28年4月に保険導入された。これらの検査法は、特別な知識や習得を必要とせずに誰でも簡便かつ短時間(下顎運動検査:10分以内、咀嚼能力検査:5分以内)で行える。特に咀嚼能力検査は、一般の方々の関心が高く、各イベントで実施すると長蛇の列ができる。
 本セミナーでは、これらに咬合圧検査を加えた咀嚼機能検査の活用について解説させていただく。
講師:志賀  博(日歯大)
協賛企業:株式会社ジーシー

ハンズオンセミナー36月16日(土)13:00~14:00(60分)
14:40~15:40(60分)

「軟質裏装材によるリライン」
【企画趣旨】
 軟質材料による有床義歯内面適合法が2016年4月に保険収載された。この機会に軟質材料を用いた義歯のリラインに興味を持った方も多いと思われる。このハンズオンミニセミナーは、これから軟質材料を用いた義歯のリラインにチャレンジしてみよう、という方を対象にしたテーブルクリニック形式で行う予定である。やりたいけどよくわからない、やってみたけどうまくいかない、といった方の疑問にお答えしたい。
講師:櫻井  薫(東歯大)
和田  健(東歯大)
協賛企業:株式会社ジーシー、株式会社トクヤマデンタル、ネオ製薬工業株式会社(五十音順)

ハンズオンセミナー46月16日(土)13:00~14:00(60分)
14:40~15:40(60分)

「ファイバーポストレジンコアをマスターする」
【企画趣旨】
 根管処置歯の支台築造の術式において、レジン支台築造は、象牙質接着の信頼性の向上を主な背景とし、その選択頻度が高くなった。さらにポスト保持型のケースで選択されるファイバーポストレジンコアは、主に歯根破折への対策、ならびに審美性の向上やメタルフリーを目的として臨床応用される。
 本セミナーでは、歯科接着が不可欠なファイバーポストレジンコアの複数ある接着界面を理解し、臨床テクニックを習熟して頂くことを目的とする。特定保険医療材料として承認されているファイバーポストと、自費治療のみに限定されるファイバーポストを使用材料として、直接法および間接法でのハンズオンによる実習を行う。
講師:坪田 有史(東京支部)
協賛企業:株式会社サンメディカル、株式会社ジーシー(五十音順)

イブニングセッション6月16日(土)18:00~18:50(50分)

「臨床イノベーションのための挑戦」

イブニングセッション1

「Adhesive Prosthodonticsの新たな展開 〜ジルコニアオールセラミック接着ブリッジの可能性を探る〜」
コーディネーター:竹市 卓郎(愛学大)

イブニングセッション2

「インプラント周囲軟組織は今どこまで明らかにされているか?」
コーディネーター:熱田  生(九州大)

イブニングセッション3

「CAD/CAMパーシャルデンチャー −フルデジタルワークフロー創出への展望−」
コーディネーター:田中 晋平(昭和大)

イブニングセッション4

「昼夜のブラキシズムをコントロールする」
コーディネーター:鈴木 喜貴(徳島大)

イブニングセッション5

「超高齢社会に求められる新たなインプラントトラブルシューティング」
コーディネーター:乙丸 貴史(医歯大)